インフルエンザ

数日前からA型インフルエンザにかかり寝込んでいた。
寝ても寝ても頭痛と咳が治まらず、しかし寝るしかなかった。1日のうち数十時間を布団の中で過ごす。何か考えようにも頭がぼーっとして思考がまとまらない。

ラジオで、人間は1時間で数十パーセントのことを忘れると言っていたのを思い出す。いやいや、創作のことはまだばんばんに覚えているぞ、と自分では思っているが、逆に自分の創作物のことは皆が1時間で数十パーセントのオーダーで忘れられていくかもしれない。
咳をするたびに、自分の中の細胞組織のいくつかは死に、別のものが作られている。変わっていないとは思っていても、日々変化しているのは間違いないのだと思う。

久々に夢を見た。何か大きな動物が出てくる夢だった。自分は夢の中でその動物を傷つけておきながらも、必死に守ろうと何か言っていた。
エネルギーの矛先を創作に向けているとき、自分は一番落ち着くことができる。