宇宙ゆうせん

火星から線でつないで発信中

26年前のピアノ曲

高校1年か2年の時、同じ吹奏楽部の友達から1枚のMDを借りた。MDは最近はめっきり見なくなったが、カートリッジに文字を記載できる領域が狭く、そこにはAVANTIとだけ書かれていた。

 

このMDには、Giovanni Mirabassiというイタリアのピアニストの、16曲の珠玉のピアノ曲が収録されており、当時の私はこの曲群をMDデッキの機能でコピー(※当時のMDは、記録周波数が32kHzにダウンサンプリングされるため、MD自体の個人的なコピーは割と合法として扱われていた)して、のちに最も気に入っていた1曲目をアナログ録音でPCにWAVEファイルとして保存しておいた。大学2年くらいの頃の話だ。

 

社会人になり、AmazonAVANTIのアルバムのことを調べていると、そこに収録されている曲は15曲だけであり、私がPCに保存した1曲目は、実はアルバム内の曲ではないことがわかった。最初、このAVANTIのシークレットトラック(リーフレットに記載されていないボーナストラック)なのかと思っていたが、それならばわざわざ1曲目に編集するのも変だし、このアルバムに追加トラックがあるという情報はなかった。MDを貸してくれた友人とは長く連絡を取っておらず、わざわざ聞くのも気が引けた。

 

しばらくの間、曲名すら不明だったが、Giovanni Mirabassiの別のアルバム Cantopiano を購入したとき、くだんの曲がこのアルバムの8曲目にある「La fleur du large」の別アレンジであることに気づいた。しかし当時、CDショップに行ってもほかのLa fleur du largeを収録しているGiovanni Mirabassiのディスクは見つけることができなかった。

 

時は2025年になり、どうしてもこの曲が気になった私は数時間かけてネットで情報を検索した末に、非売品の宣伝用アルバム「SKETCH MUSIC」の1曲目の可能性が高い(PCに収録した曲の再生時間が同じ)ことを突き止めた。最近便利になったオークションアプリで出品されているものを購入して、ついにCD音源としてのLa fleur du largeを手に入れることができた。

 

ミシェルカミロのOnFIreもすごいが、ピアノ1本であれば、この曲よりも美しい旋律を奏でる曲を私は知らない。そして、当時よりも鮮明な音質となった曲を聴きながら、一度探してあきらめたものが、時代が進んでからテクノロジーの力により手に入るようになることもあるのだなと、不思議な気持ちになった。

 

auctions.yahoo.co.jp

 

創作とエネルギー

何もないところから創作物を生み出すにはかなり大きなエネルギーが必要になる。

歳を重ねるとそのエネルギーが若いころほど出せなくなったのか、と思うこともあったがどうやらそれは違う。

日々の仕事や、社会の流れに沿って生きていくうちに、心動かすものがあってもそれが見えにくくなっているだけなのだ。

 

本質はいつも近いところにある。

広告

最近、色々なところで広告を見かける。

 

広告は収入になるらしいので、出すほうも工夫して掲載しているようだ。

興味深い例としては

  • ネット動画の途中(突如差し込まれる)
  • 野球場のマウンドの山になっているところ
  • 路線バスの側面
  • スーパーの売り場に小型広告動画
  • 地下道の柱など(デジタルサイネージで変化している)
  • 階段や地面
  • バスの吊り輪のバンド

とにかく、目を向けなければならないところに隙間があれば、そこに広告が入る余地がある模様。

 

たくさんあると煩わしいと感じるが、街中で広告募集中の白い看板を見ると少し寂しい気持ちになる。

時間の進み

「最近年のせいか、時間が経つのが速くなったなと感じます」

と、よく聞くが。

 

時間の進行速度は不変である(光速近くまで加速していなければ)。

それは、あなたの脳の処理能力が前より低下したのだ。

スマート家電

スマート家電。

 

この概念はここ数年のWifi通信の性能向上およびICの小型化によって急速に広まったものであり、無くても生きていけるものでもあるため、知らない人は全く知らないという場合もあるだろう。

 

我が家にあるものは

掃除ロボット(ルンバ)

・スマートコンセント(複数)

・スマートスイッチ(天井ライト用)

スマートスピーカー(Alexa)

・スマートカーテン

・スマートリモコン

・AmazonFireTVStick

の7つ。掃除ロボットは、買うまでこんな重くて遅い掃除機に何ができるのかという印象だったが、出かける際に起動して帰ったころには家がすべて掃除されているということで、貴重な休日の数十分を肩代わりしてくれるという極めて高い価値を発揮している。このことは、電気屋で展示物を見たときには実感することができず、一度貸し出しなりして家で使ってみないと良さがわからない。

また、スマートカーテンに関しては夜明け後30分でオープン、日没前30分でクローズする設定にしているが、不在時の防犯にもなるほか、季節の移ろいも意識することができて大変重宝している。

最後のAmazonFireTVStickはスマート家電と言っていいのか微妙だが、このデバイスにより通常の地上波放送を見る頻度が劇的に減り、見たい番組を空いた時間に見るようになった。結果的に、テレビを見る時間が相当減り、最近放送しているCMに対してかなり疎くなった(流行の芸人とかがよくわからなくなった)。

 

総じて言えることは、時間の使い方に大なり小なり変革を起こすのがスマート家電であり、使い方ひとつで少し先の未来(現在?)の暮らしを体感できるということだ。だが忘れてはならない。人の身体は動かなければ鈍る。

9年の間に起きたこと

この9年の間に、仕事でもプライベートでもいろいろな出来事があり、結婚して二人の子供が生まれた。

 

子供たちの成長ぶりにも驚いたが、それよりもこの9年間の社会の激変にはなかなか目を見張るものがあった。当時、OSは80GBのHDDがあれば事足りたはずだ。先進技術として1TBのHDDも売られていたと思うが、最近のラインナップでは8TBとか12TBとかを見かける。しかもUSBメモリですら250GBをざらに超えている。

気候も変わったし災害もあったし、戦争もあれば流行も変遷した。昔は面白いといわれるゲームや漫画を率先して買いに行ったものだが、最近どういうメディアが出ているのかすらほとんど把握できていない(でもロマサガ2リメイクはいつかやりたい)。

 

同じRPGを10年も20年も作ろうとしている人間は稀だと思うが、作ろうとしている内容は構想当時からあまり変わっていないのが面白い。20年前の着想が今も受け入れられるのであれば、それはかつての時代のプレイヤーであった壮年のPCゲーマーか、時代が求めるものの根底が今も変わっていないか、どちらかだろうと思う。

15年ぶりの換装

15年間使ってきたCore-i5 670 のPCが、BIOSが立ち上がりにくかったり時間が経つと突然青画面になったりしたので買い替えを決意した。

近所のパソコン工房は店がなくなっていて、20km/h離れた隣の市のパソコン工房まで行ったがGeForceのRTX5000番台の影響で自作PCが軒並み在庫切れになっており、中古でそこそこ良いものを12万円くらいで購入して持ち帰った。とても速くなった。

 

PCの中身が一新されたので昔のウェブサイトなどを整理していた時、このブログをもう何年も更新していないことに気づいて久々に記事を書くことにした。空白の8年の間に、いつのまにかBlogデザインが勝手に変わっていたことに驚いたが、わりとアクセスがあったりRPGに関するコメントがついていたりしたことも新鮮だった(長く、返信できなくてすみません)。

ITの変遷が目まぐるしい中、Blogのシステムを10年以上維持するというのはかなり大変なことだ。俺のように長年更新していない者も少なくないが、無断でアカウントを消すこともできず、延々とデータだけが残っているBlogもあるのだろう。

しかしTwitter(死語)のような短文のSNSはどうも性に合わず、この宇宙ゆうせんが一番のんびりと書けそうな気がするので気が向いたら更新しようと思っている。RPGツクールはプラットフォームとしてMZが精力的に更新され続けているようで、PCも高速化して開発も加速できるため、今、何人の人がG-Eのことを覚えているのかはわからないが、細々と作っていこうと考えている。現時点で作曲が完了したBGMは48曲1.74GB(44.1kHz形式)あり、オーディオCD2枚では収まらなくなってしまった。パソコン屋では光学ドライブが搭載不可能なデスクトップもあるようで衝撃を受けたが、最近はUSBメモリの形式でオーディオを配布することもあるのだろうか?このあたりもとりあえずRPGが完成してから考えてもよいかなと。