ひも

超弦理論とか、ひも理論とかよばれるもの(宇宙のはじまりなどを考えるときに、重力を量子化したモデルとして捉えた場合に矛盾が少ない理論だったと思う)で有名なスティーブンホーキングという人が、人々はどのように生きるべきか?
という質問に、
「自らの行動の価値を最大化するため努力すべき」
と答えている。

今現在の自身の生き方を、皆さんはどう感じているだろうか。自分は夜遅くまで働き、帰って創作なり音楽をきくなりゲームをするなりして寝る、という生活が続いている。日々の生活をなんとなーくこなし、給料をもらって飯を食べていれば人は生きられる。ただ、自分の一挙手一投足が、周囲になんらかの影響を与えているはずだ、という考え方を最近するようになった。

たとえば挨拶がそうだ。挨拶をしただけでぽぽぽぽーんと友達が増えるとまではいかないが、するのとしないのとではえらく違うように思う。たかが挨拶、と思うかもしれないが、自分のした挨拶によって相手や周囲は0.1秒でも何か思考をめぐらすだろう。人によっては、これから自分も挨拶をしようと思い立つかもしれない。そうやって連携が深まり、けじめをつけられる仕事場になるならば、それは一つの会社とか場の向上になっていると思う。

自らの行動の価値を最大化するために努力すべき、の意味をしばらく考えていた。なんだか難しい言い回しだ。ただ、なんとなく思うのは、これは宇宙飛行士になれとか、柔道で金メダルをとれとか、そういうすごいことをやれと言っているわけではないのだ。自分の日々の何気ない行動に、自分なりの価値を見出して最も自分が満足できる選択肢を選べるように日々鍛錬しろ、という意味で捉えた。人との会話や遊び、時には重大なシーンで決断をすること、怒る、なぐさめる、告白する、つっぱねるといったこと。いつ寝るか、何を食べるか、ここで目をどこに向けるか、そういった些細な選択肢が生きている中で無数にある。その一つ一つをおざなりにこなさないで、しっかりと場を作っていくことが大事だといっているのではないだろうか。

誰にでも出来ることだし、その積み重ねが人生そのものだと思う。

そういうわけでつぶらなカボスの30本セットを注文した。
夏場はこれで過ごそう。