人形渡橋の秘密 第2話

郷土資料といえば市立図書館だろう。
あそこの図書館は受付に美人のお姉さんもいるし。グヘヘ。

市立図書館に出向いた。受付には別のおばさんが待ち構えていた。地名の由来を探っている旨を伝えると、調査室というところに案内された。通常の図書コーナーとは仕切られていて、郷土資料や県勢関係の本がずらりとならんでいる。貸し出しはしておらず調査専用の部屋だ。目的達成にはうってつけではないか。美しい。

人形渡橋は市境を挟んでギリギリ神戸市北区に突入している。さしあたって兵庫県地名一覧からあたったが、人で始る地名すらなかった。そもそも地名ではなく、橋だ。橋の一覧書籍はなく、もちろん観光スポットでもないのでそっち系の本にも載っていなかった。

まず橋の名前からピンポイントに攻めるのは得策ではなかった。周辺地域から徐々に狭めていく方法をとらねば。
橋は赤松台1丁目の近くだったと記憶している。ドラえもんのびたの竜の騎士で、なんとか赤松山とかいう秘密道具があってマツタケを採っていたように思う。三田の名産のひとつがマツタケなので、関係があるのだろうか。赤松を調べると、赤松峠という記述があった。場所も近い。人形渡橋のひとつ南の交差点は奥の小谷。このあたりは川と谷、峠などが多かったように思われる。今は高速道路とゴルフ場で平らになっているが、付近はかつて険しい地形であったことが等高線からも伺える。

赤松峠の項目はさしあたってめぼしい情報がなかった。それよりも奥の小谷が何の奥なのか?そもそも橋は川にかかっている。この川の名前は?疑問が増えただけだった。友達も待たせていたので一旦調査を打ち切り、帰宅した。

一度、現地へ赴くか。