リズム

 会社の業務による圧迫が休日まで響きまともに休息を取れていない――と、思っていたのだが、原因は別のところにあるように思えてきた。それは日々のリズムである。

 かつて、家に帰っては同じ曲を何度も聞いていた。また、はたから見ると無意味とも思える音楽ゲームの鍛錬や、何十時間も続けて血眼でゲームを。これらのことは生活から取り除いても、何ら問題なく、むしろこれらがなくなれば健全になれる、と、考えていた。
 だが実際はどうだ。これらの消失は自分を予想以上に不安定なものにした。小さなことに悩み、何をやってもうまくいかないような気配がした。実際にうまくいったとしても、マイナスの側面が映っていうような気がしてならなかった。不安であった。

 今までに、曲の使用された場面とは無関係に、耳で聞いただけで涙を流した曲が2曲ある。それは、オーケストラ版のRikkiの「素敵だね」と、Gacktの「月の詩」である。これらの感情の激動が、自分の知らないところで自身を形づくっていることに、我々は気づいていないだけではないのか。

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