ハイスペックマシン

 ここ三日ほど悩み続けていた。

 無事、研究にも区切りがついたので、研究室においてあったパソコンを整理して家に持ち帰った。現在まで家で使っていたPCと比べると、ほぼすべてにおいて性能面で上回っていた。CPU周波数約二倍、VRAM二倍、メモリ1.5倍、HDD二倍、OSはXP。
 家のマシンはもう6年目だ。ほぼ毎日使い続けているにもかかわらず、何とか動いているWINDOWS2000
 持ってきたマシンは3年目ほどで、起動もとても早い。VRAMも多いので、画像処理にも事欠かないだろう。

 4月から引越して一人暮らし。普通なら早いほうのマシンを持っていくところか。しかし悩んだ末に、やはりここは、メインPCに古いPCを使うことに決めた。各PCを使うメリットは以下のとおり。

  • 新PC
    • 起動が早い。処理も早いのでファイルの読み書きには困らない。
    • HDD容量が140GBと多め。
    • VRAMが多いこともあって重いソフトウェアも動くだろう。
    • XP対応のソフト等が増えてきた場合こちらのほうがよいだろう。
  • 旧PC
    • ★SoundBlasterLive!PlatinumはこのPCでしかうまく動作しない。よってこのPCでしか作曲ができない。
    • ビデオ出力アナログ端子がある。S端子はノイズが大きいがこちらはどのテレビにも出力できる。
    • 主に創作に重点を置いたとき、ハイスペックよりむしろロースペックでテストを行うことのほうが大事である。
    • ★創作は最優先事項である
    • 私はグラフィッカではないので、現在の作業はスペックが良くても悪くてもあまり効率は変化しない。ほとんどがスクリプトのコーディングかツクールでのシナリオおよびデータベースの構築作業である。
    • 古いといってもそこそこの動作はする
    • 静かである
    • 愛着がある

 引越し先に二台とも持っていって両刀にするのもよいが、間取りが今の部屋より狭くしかも二人部屋などの場合は、迷惑になりかねない。二台同時に使ってみたところ予想以上に面倒で、やはり一台で処理できるに越したことはない。

 何より、GEと次のRPGが完成するまでは、このPCを使うと心に決めていたのだった。

21:54