チョコボールを位置エネルギーに変えて

 過酷、白山登山。もはや岩を踏みつける作業が何時間も続いて5歩進んでは5歩休憩の始末。頂上近くては雲が周囲を取り巻き、半径5メートル以上は真っ白な視界条件。"ここから天上界"とかいう岩があったが、本当に天国に来た気分になれましたよ。
 登っても登っても新しい山が来る地獄の天国も遂に終り。標高2702メートル頂上。頂上で携帯電池切れ、山頂写真とれず。そんなひどいオチかと思いきやなんとか電池復活、写真を撮って完全に電池切れ。
 そしてさらに厳しい下山。一歩一歩が足に来る上に足場が岩だらけで小石を踏むとこけるという高難度の進行。道幅は1メートル無くすべったら谷底へ落ちそうな気配。最後のほうは意識朦朧で気力だけで足をなんとか前に進めている状態。疲れがたまったまま帰宅。
 家に帰ってシャワーを浴びてすぐ寝たら、息苦しくて目覚める。なんだ、疲れて頭が痛いのかと思いきやこれはちょっとひどいんじゃないか。吐気も催したが吐くものが無いので吐けず、呼吸が苦しくなるばかり。偏頭痛もひどくなってきたので病院へ。
 「高山病です」ぎゃふん。とりあえず酸素マスクと点滴で安静にしろとのこと。参りましたよまったく。あと肺に穴が空いている可能性が出てきた。ひどい。病院へ行ったことは教官には伏せておこう。
 生きて帰れただけでも驚き。良い経験になったが、もう行きたくない。
 
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