価値観というのは変わっていて、子供のころにはみんな大差ないが、大人になればなるほど個人個人で偏ってくる。しかも一度固まってしまった価値観は、自分でそれを疑うことがほとんどないので、なかなか修正されることはない。
そういう人々が一つの会社なりで働いていると、ひょんなところで人の価値観に驚かされることがある。そのときにその人の考え方の根底に在るものを聞いておくことは、人生において大いに参考になる。逆に、自分の価値観や常識といったたぐいのものを相手にいくら押し付けようとしてもそれはうまくいかない。自分の考え方の芯をしっかりもつことは重要だが、別の価値観をもつ人に対する場合は、バランスが、重要なように思う。

川の流れは一見いつも同じでつまらないように見えるが、よくよく見るとその時々でまったく同じ流れになっていることは一瞬たりとも無いことがわかる。人生も、そういうものだと感じる。