オーディオシステムに関するまとめ

オーディオシステムの各部の音への影響度(今回の体験から個人的な感覚で)

良い音を聞くために。
自分がしたことをまとめておきます。

一概には言えませんが、これは効いたなあという部分を影響度として記載しました。参考になれば幸いです。
以降に解説します。

■曲・曲の環境・作曲者の趣向
 たとえ最高の再生環境がそろっていたとしても、もとの曲が変な録音方式の場合よりリアルに変な音が聞こえると思います。まずこれぞという曲をお店で探すことが大切と感じました。結構影響度は高いと思います。

■メディア
 さすがに、テープやラジオよりはCDのほうが音質が良いことが多いです。元がCDの圧縮形式(MP3など)なら元のほうが無難に良い音が出るはずです。レコードとCDはどちらが良いかというのは意見が分かれているようですが、最近はCDが流行りのようなのでやはりCDに。そして今回トライしたSACDですが、まだ再生機器の技術が追いついていないようです。実はCDのほうも、1秒に44100個の16ビットデータを「正確に」処理するというのはなかなか難しいようです。どうなるかというと、5万円のSACDプレイヤーで聞くSACDと、50万円のCDプレイヤーで聞く普通のCDとでは、おそらく後者のほうが良い音が出ます。
 私も今回買ったSACDと昔買った同じ曲目のCDで比較してみましたが……違いは最後までわかりませんでした。少なくとも影響度は低いです。何百万円もかけて機材を揃えたならば、多分違いが出てくると思います。

■プレイヤー
 上の流れでいくとCDプレイヤーになると思います。CDプレイヤーは、1万円と5万円のものではあまり変化が感じられないようです。デザインとか操作性とかそっちになるのでしょうか。私が購入したものはパイオニアのPD-D6でしたが、パソコンからの再生と比較すると、確かに違いますが、劇的というほどの変化には感じられませんでした(パソコンのサウンドボードも古いとは言えサウンドブラスターですが)。他の機材との兼ね合いもあると思いますが。音質を高めたいならば、プレイヤーよりもアンプに力を注いだほうが良いと思います。他の機材が数十万円クラスなら、プレイヤーもそれ相応のものを選ぶと良いと思いますが。自分のパソコンから出る音に慣れすぎているせいもあるのかもしれません。ただ、お店で試聴したときは少なくとも1万円のプレイヤーと10万円のプレイヤーの違いはイヤホンでしたがはっきり出ていました。

■線:プレイヤー → アンプ
 私の場合RCAケーブルになります。最初ビデオデッキについていた赤白RCAを使っていました。次に清水の舞台から飛び降りてCHORD社のクリムゾンというケーブルに変えてみました。良くはなりました。しかし劇的ではなかった。そのあとモガミの2534というケーブルに変えました。割とお手ごろな値段のケーブルです。音はかなり良くなってしまいました。結果クリムゾンは使わないことになりました。
 ただ、このクリムゾンを知り合いのミニコンポ改造システムにつないでみたところ、明らかに音が変わりました。低価格のシステムほどケーブルで音が変わる、という噂がどこかであった気がしますが、結構あたっているかもしれないというほどがらりと変わりました。機器の組み合わせによるのかもしれません。私の場合ここの音への影響度はさほどなかったです。

■アンプ
 marantzのPM6100SA Ver.2を使っています。CDプレイヤーはプレイヤーなのでわりとどの機器も忠実にデジタルをアナログに変えてくると思いますが、アンプは色がつきます。DENONSONYだと低音ばりばりのような。これは好みによると思います。お店で聞いてみてください。スピーカーが決まっているならそのスピーカーとあわせて聞いてみてください。自分がこれだと思うものが来るまで粘ったほうが良いと思います。あとお店の詳しい人にもスピーカーの相性、自分の好きな音との相性を聞くと良いと思います。100聞は1聞にしかず。

■線:アンプ → スピーカー
 苦しみました。最初に買ったDENON AK2000から、線を変えるたびに音が気に入らなくなっていきました。最終的には1m500円のベルデンでかっちりはまりました。どうもピュアオーディオ嗜好のようです。これも相性があります。何が起きたかだけメモしておきます。参考までに。
DENON AK2000
 低音が太いが煩わしくなくしっかりした音。音像もかなりくっきりでていて良い。
AtmosAir123C
 バランスはかなり良いがAK2000にくらべて 少し主張が足りなくなってしまった。
CHORD CARNIVAL Silver Plus
 結構高いかいものをしたが色がつきすぎた感じがあった。クラシックギターの音はものすごくくっきりするが代わりに重低音のはっきりさが犠牲になって中音域も後ろにひっこんだ感じがある。
ベルデン 8460 18GA
 文句のつけようがない音になった(PureAudio)色はつかないが文句もつけられない。
CARNIVAL Silver Plusをつけたときは、はっきりとわかるほど音が変化しました。あまりバランスの良くないほうに。ただし後でこのCARNIVAL Silver Plusを上記改造ミニコンポシステムにつないだところ、びっくりするほど素晴らしい音が出ていました。やはり相性かと。あまり高いのを買うよりは、試聴も難しいので安めのものから攻めれば良いかと思います。ただ、全体としてフラットな音を目指すならベルデンか今は無きウェスタンエレクトリックが良いのではないかと思います。

■スピーカー
 私は、1年ほど前にこのスピーカーの音を聞いて買おうと心に決めていました。いざ、オーディオシステムをやろうと思うとき、どこから入ろうかといえばおそらくスピーカーから突入すると無難に思えます。とりあえず、ちょっとマニアックかと思えるオーディオ屋さんに行って、スピーカーを試聴させてもらうと良いと思います。できれば値段を隠してもらうと良いと思います。高ければ自分に合うかと言えば、そうはならないです。
 私が衝撃を受けたスピーカーはモニターオーディオのRADIUS90(フロアスタンド付き)です。このスピーカーは、ヨドバシカメラなど大手家電の店にもわりとあり、オーディオショップにもかなり置いてあるものだと思いますが、フロアスタンド(以下棒と略す)といっしょに置いてある店は少ないと思います。このスピーカーはこの棒あってこそ真の力を発揮します。音像が出来るか出来(目の悪い人がめがねをかけるかかけないか)くらいの違いが出ます。
 お店にいってこのスピーカーに会うアンプを選んで、それに合うケーブルを選んで、さらにそれに合うプレイヤーを選んでいきました。スピーカーは聞いて選んでください。隣の人がAが言いと言っても、自分はBが絶対良く聞こえることがあります。これは好みです。

■スピーカーの配置・土台・部屋の響き
 いざスピーカーを選ぶと、配置には凝ったほうが良いと思います。結構変わります。どんなふうにやったら良いか、というのはその手のサイトを参考にしていただければよいとおもいます。私の場合棒を買うだけで土台は固まったので、あとは位置決めをするだけでした。2スピーカーなら、高さは椅子の高さを合わせるか、スピーカーの高さをあわせるかすると良いと思います。左右の位置は、大体人間の頭と2つのスピーカーが正三角形になるくらいの位置で、心持ち自分のほうに傾けたところで良い感じになりました。これもスピーカーによるのでいろいろやってみると良いと思います。モノによってはナナメに置いたほうがよかったりすることもあるようです。結構影響度高いと思います。

■聞く人の耳
 どうも自分は右耳のほうが左より良く聞こえる気がします。そのせいで左右のバランスを微調整しましたが、やはりどうもしっくり来なくなり、元に戻しました。自分の耳にボリュームつまみはついていないのでどうにもなりませんでした。
 知り合いに聞かせても「ぜんぜん変わってない!」という人もいれば「コレはすごい!ぜんぜん違う!」という人もいました。人それぞれです。やはり自分にあうものを財布と相談しつつ、音を実際に聞いて選ぶと良いと思います。ただ、音像が結像する現象を一度味わうとなかなか他のものとは別の世界に来た感じになれるかもしれません。

 まとめ

 オーディオシステムは耳で聞いて選んでください。これが一番大事なことだと思いました。それから自分が陶酔できるCDを一枚でも用意しておけると良いと思います。スピーカーの配置などは(部屋を作り変えてとまではいきませんが)いろいろやってみると良いと思います。ここまでで影響度が70,50,40となっています。あとはそこそこのものを揃えれば良いと思います。要は、線を変えたら音が何倍も良くなった!とかいう話がありますが、それは元々がよほど悪い線だったか、そういう気分になっているだけだと思います。また、何百万円のプレイヤーを使っても、多分、スピーカーが何万円のものならば音はそんなもんだと思いますし、1万円のプレイヤーでも、極端な話パソコンからの出力でも、一昔前の単三乾電池で動くポータブルCDプレイヤーでも、スピーカーがよければ良い音は出ます。多分。

 と、そんなようなことを学びました。そしてお金が飛びました。しかしここに自分の探していた一つのゴールが形となりました。

22:23

 追伸:SONYのイヤホン MDR-E888 はとてもよいイヤホンでした。