たいした問題ではない

 はじめて起こった事象は、重く捉えがちである。しかしそれは人生の長いスパンから考えてみると、人生の経験の一片に過ぎない。たとえば、会社をやめる、ということは大きな出来事かもしれないが、何度も会社を辞めている人や、自分にスキルがあってそれに見合った場所を転々とすることをよしとする人にとっては、たいしたことではない。
 逆に、ほんの些細なことでも見逃してはならない場合もある。矛盾するが、それは人生の中で大きなウェイトを占める経験になりうるかもしれない。
 いずれにせよ、やらずに後悔するよりは行動を起こしたほうが良いことに間違いない。それらの行動をどうとらえるかはその人の感性次第だが、大げさに捉えすぎず、しかも細かいことにも目を向けるバランスのようなものが、必要に思えてくる。

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