カチカンについて

 こんな経験ないだろうか。

 長い間自分はあるもののことをとても良いと思っていた。しかし周りのある人が、「ソレは全然だめだ」と言っていたのを聞き、改めて確かめてみると、これは良いものなのか悪いものなのか――

 人の感性など刻一刻と変化しているように思う。「これは最高だ!」と思ったものも、ある日を境に「大したことない」になる可能性は十分にある。一口目に食ったカレーが、二口目で別の味に感じられるように。なので私は「最高だ」とか「サイアクーー」とかいう言葉を安易に使わないことにしている。同様な理由で個人の価値観も様々なので、人にモノを薦めるときは一考する。

 それでも、心を捉えてやまないものというのは一つや二つはあるものだ。それは誰にも邪魔されない場所でゆっくり吟味するのが良いのかもしれない。しかし共感する人がいたときは、それはそれで面白いことだ。

 人は、人は人、自分は自分、と言いつつも、一人では生きていけないらしい。

22:00

 えるわんさんと内容がかぶった気もする。