導者

 誰か完全無欠の人がいて、私を導いてくれないだろうか。何においても、成長するにあたって誰かに弟子入りするというのは結構都合が良くなることが多いように思う。一人でやれば、新しい発見があるかもしれないけれども、それだけ回り道をすることになる。その回り道を、独自発想や経験と取るか、逆に無駄足や遅れと取るか。
 それほどまでに、今、目の前には新しいことが多く、不安なのかもしれない。しかしひとたび知り、慣れてしまえばまた無感動な日々という堕落へと一歩踏み込む。つまり、はじめから逃げ道なんてないのですよ。それに気付くと、少し世界が開けた感が、ある。

 四月は人を馬と鹿にする。

4:24