ハリボ量り売りの冒険

 近くにデパートがある。その地下に、私が幼少の頃から「回転細かいお菓子量り売り装置」が存在する。市内でハリボが量り売りしているという噂を聞き、まさかとは思って調査に赴くことにした。
 デパ地下にジーパンジャンパーで入っていけるのかとは思ったが、入り口付近で寝癖ジャンパーのおじさんが入っていったのでこれはいけると思って私も突入した。さすがに売っているものはまったく興味の湧かない高級菓子ばかりだったが、買い物客はそのへんにいるおばさんや若い人も結構いた。
 そして問題の回転装置までたどり着いた。幼稚園児クラスの子供二人がお菓子を選んでいた。だめだこれは近寄れない。とりあえず近くを通るふりをしつつ回転しているお菓子をざっとチェックしたがその種類の多さと物の細かさから何が並んでいるか遠目ではまったくわからなかった。
 もしハリボがあったとしても、以後こんな雰囲気のところで大の大学生が量り売りを買うという勇気が私には出ないと判断し、調査は断念。ダイエーの地下に再入荷してもらえれば、文句はないのだけれど。

 一日三つのネタは終了します。探せばネタなんていくらでもあるし、印象に残ったことは列挙するまでもなく日記につけるであろう、ということで。

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