なんであんたそんなに創作するの?

友人A「お前昨日、そうじ終わったらすぐ帰っただろ。何で待たんの」
私「・・・・・・」
 スーパーファミコンやりたいがために早く帰って、特にお前とはいっしょには帰りたくなかった、一人にさせてくれ。とも言えず、無言で済ます小学生の自分。流行のPOPSの曲の歌い手を聞かれて、わからなければ、笑われる。ある日下駄箱にゴミ箱の中身が全てぶち込まれていて、それを見た友達に「お前の下駄箱どうなってるんだ?アハハハ」と笑われる。笑うくらいなら掃除でもしとけと言いたかった。
 家に帰れば帰ったで、門限は6時。テレビはNHKしか見ない。漫画も無い。食事中に背中が曲がっていれば叩かれる。
 そんな中、創作から生み出された世界だけは私を裏切ることが無かった。たとえ社会が、世界が、自分のことを嘲笑おうとも、創作だけは私の意のままに動き、そして確実に形づくられるものだった。

 それは今も変わらない。周り全てに否定の目で見られても、創作は私を認めてくれる拠りどころのようなもの。悪く言えば掃き溜め。暗い考え方だと思われても、それはそれで構わない。しかし私が何年も創作を続けていられる理由の一つは、このためだと言っても間違ってはいない。
 
 しかし、その創作で他者を傷つけたいとは思わない。それは自分が傷つくことの嫌さ(辛さという言葉は何かしっくりこない)を知っているからかもしれない。

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