どこから来て どこから

 また、爪を切った。完璧に打ち込めるものが、暇という混沌の時間を叩き潰さない限り、この癖から抜け出すことは出来ないように感じた。
 苦しいなと思うことでも、終わった後になってみれば大した事なかったと思うものだ。逆に、ほんの小さなことでも放っておくと、あとで無性に気になりはじめるもの。しかし何もやる気が起きないこの体たらくは何だ。自分はこんなに弱かったのかというような妙な思い込みだけが頭の中をかき乱す。敵も味方もいない中でただただ歩きつづけねばならないときが、何にせよ大きな壁となっているのか。それでもまだ、私は振り返らずに進む。オルゴールのループがいつか止まるように、白山登山にもゴールがあるように、私は―――

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 映画を見ているL-1さん。「ショーシャンクの空に」はもう御覧になりましたか。私が20年ちょっと生きてきた中で最高の映画でした。